戦慄の目覚まし時計伝説
柴田師匠が塩原家の生活において最も苦戦を強いられたもののひとつとして、「のらくろクン目覚まし時計」がある。
「のらくろ」とは、田河水泡原作の勇敢な犬の軍人が豚や猿と戦争をして出世していくサクセスストーリーまんが(当時はギャグ漫画)だが、この目覚まし時計に採用されている「のらくろ」は、私の小学校当時に上記のらくろ(田河水泡原作)を現代版にリメイクしたドタバタアニメの「のらくろクン」のほうで、ほほんとした現代家庭の中で人間の少年との友情をはぐぐむ内容のアニメとして人気を博していた。
私が小学生時代、しゃべる目覚まし時計というのが妙に流行しており、「もう喋ってくんなきゃ目なんかさめないよぉ。」というのが最先端小学生のスタンダードだったこと記憶している。
しかし、そんな「のらくろクン」をキャラクターにした目覚まし時計を喜んで買ってしまうほど、アニメのらくろクンのファンだったわけでもなく、その内容や主たる目的については一切覚えてない。
すこし長くなってしまうので、さっそく本題に入るとするが、なぜ柴田師匠がこの目覚まし時計に苦戦を強いられたのか。
それはこの目覚まし時計の特徴である、目覚ましベルを止めても、もう1回ベルが鳴っちゃう機能の怒ツボにはまった結果なのであった。
通常の目覚まし時計の場合
目覚まし時計:ジリジリー
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
のみで、目覚まし時計との朝のコミュニケーションが終了してしまうが、喋るタイプの目覚まし時計の場合、「喋る=コミュニケーションの充実」をとにかく大切にしており、これだけではすまない。
のらくろクンの場合
のらくろクン:ぷぷぷぷぷぷー!!おはよう!!起きる時間だよ!!起きろー!!
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
のらくろクン:今日も元気でね。
と、いった具合に止められても、もう一言返ってくるのである。その場合、朝も陽気な柴田師匠はどうなるかと言うと。
のらくろクン:ぷぷぷぷぷぷー!!おはよう!!起きる時間だよ!!起きろー!!
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
のらくろクン:今日も元気でね。
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
まだ、目覚ましが止まっていないと勘違いした柴田師匠は目覚まし時計のスイッチをまた入れてしまい。
のらくろクン:ぷぷぷぷぷぷー!!おはよう!!起きる時間だよ!!起きろー!!
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
のらくろクン:今日も元気でね。
柴田師匠:うるさい。バシ!!(目覚ましを叩いて止める音)
のらくろクン:ぷぷぷぷぷぷー!!おはよう!!起きる時間だよ!!起きろー!!
と永久機関のごとく繰り返してしまうのである。
これが、塩原家にて語り継がれる、柴田VSのらくろクンの戦慄の一部始終なのである。
<< Home