さらば登山靴

「ムムゥ!!靴の裏側がなんだかおかしいぞ。」と感じたのは白馬岳から栂池へくだる山道の途中。足の裏をおそるおそる覗いてみると、なんとカカトの部分のゴムがベローんと剥がれるという大事件発生。
「なんということだぁ。」と思わず仰け反ってしまいましたが、先日読んだ登山の本に偶然載っていた「靴の応急処置」を思い出し、早速一命を取り止めるため応急処置をほどこしました。
しかし、「これでとりあえず下山まではもつであろう。」と安堵したのもつかの間。今度は反対の足が同じ症状でまたしてもトラブル。
その後、圧倒的な歩きにくさの中なんとか下山しましたが、冒頭書いたように、我が愛用の登山靴はその靴生に終止符を打ったのでありました。
思えば山登りを始めた頃、柴田さんの勧めでバンバンで買ったこの登山靴。柴田さんとペアルックであり、北アルプスの大地と僕の隙間に常に存在していた靴だけに愛着もありました。
しかし、実際のところ購入より9年の歳月が経ってるとはいえ、9年間で実際履いた日数は50日もないはずであり、毎日僕が通勤で履いているコロンビアのスニーカー2980円に比べると、17000円もしたテクニカの登山靴は「ちょっと軟弱じゃないのテクニカさん」と思うしだいであり、過去テクニカ製スキーブーツがプラッシック疲労などの問題をおこした事を振り返ると「なるほどテクニカ」と納得するのであります。
(ちなみに、僕はアウトレット激割引志向であり、コロンビアのスニーカーは定価1万。テクニカの登山靴は3万以上する品物であります。高いものが安くなってるって魅力的じゃん。)
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