たくっぷ日誌カンナバロ

「えびちゃんって誰?」発言で、嫁にバカにされる29歳自称「ヨーロッパ人の足」の持ち主、たくちゃんであります。

Sunday, August 03, 2008

とある山登りな一日

 午前3時30分。
 目覚まし時計のベルが鳴り、僕は目を覚ます。
 カーテンを開けても、まだ外は真っ暗だ。
 なぜ、こんなにも早く起きるかって?
 それは、山に、登りたいから。

 荷物の準備は、ほとんどすべて前の晩に整えてある。洗面所で顔を洗い、登山用のウェアに身を包む。荷物を車に詰め込めば、出発準備完了だ。
 5年前から乗っている愛車、ホンダC-RVのエンジンをかけ、フロントライトのスイッチを回す。
 3時50分。
 まだ暗い。

 登山道の入口までは車で約1時間弱。その間にコンビニエンスストアで朝食と昼食、そして明日の朝食を買わなければならない。今食べる朝食はともかく、昼飯と明日の朝食はなるべく新鮮なほうがいい。昨日のうちに買っておくわけにはいかない。
 車のハンドルを握りながらコンビニで買った朝食を食べる。
 おにぎりだ。
 面倒な開封をパートナーに任せ、手渡されたおにぎりを口に運んだ。妙な気持ちだ・・・。
 スキーに行くときも、よくハンドルを握りながらの朝食を食べる。でも必ずパンを食べている自分を思い出す。しかし、山登りのときやタッチフットの試合のときは、僕は必ずおにぎりを食べる。パンよりもご飯の方が、ここ一番で絶対的なパワーが出ると、根拠のないモットーを貫いているからだ。
 スキーを軽く見ているわけじゃないけど、若干軽く見ている。それがモットーなのだ。

 4時45分。
 細く曲がりくねった山道も終点となり、僕らを乗せたC-RVは登山道入口にたどり着いた。
 北アルプス表銀座の盟主、常念岳への登山口である一の沢登山口だ。
 まだ薄暗く感じるが、山登りに困る暗さじゃない。すでに大勢の登山者が登山道入口にたむろしている。20人ほどのパーティーを乗せたマイクロバスの姿も見える。
 マイクロバスの団体に先に出発されてしまうのには少し問題がある。バス利用の団体の場合は初心者が多い場合が多いし、そうじゃなくてもパーティーが多ければ山行のスピードはどうしても遅くなるからだ。登山中、団体に追いついた場合、団体の最終歩行者が気の利いたリーダーなら良いが、頑固なじいさんだったら追い抜くこともできないだろう。
 そんなわけで、すばやくトイレを済ませ、いざ出発。出発の記念撮影もしたいところだけど、どうせ同じ場所に下ってくるわけだから帰りに撮ろうと考える。

それじゃ。
 いよいよ山登りの始まりだ。